息子が初めて急性膵炎になったのは3年前です。何度も腹痛を起こして救急車に運ばれ、検査や入院、通院を繰り返しました。
退院後は脂質制限が厳しく、かなりヘルシーな食事をしていました。
繰り返す痛みに苦しみ、急性膵炎から慢性膵炎の薬に変えたりもしました。
脂質制限開始から食生活を支えてくれているのは、脂肪分カットの食品です。
最近種類が豊富になっていて、本当に助かっています。ヨーグルトや、マヨネーズ、チーズも脂質が低いタイプのものが売られていて助かります。
マヨネーズはキューピーライト80%カットなら大さじ1杯あたり、通常なら12g前後あるのに、1.5gしかありません。
チーズは大型スーパーなら1/3カットがよく売られています。時々コレステロール95%カットというチーズもあります。
脂質制限と付き合うために便利なツールや調理法についてご紹介します。
食材宅配のヨシケイと脂質制限
お世話になっている食材宅配のヨシケイのメニュー表には、脂質が書いてあるので、安心して注文することができます。
仕事の日はヨシケイデーと決めているので、夕飯や脂質の心配をしなくてすむのが助かっています。
買い物に行って余計な物を買わなく済むし、コースによっては材料がカットしてあるものもあります。
保冷剤入りの宅配ボックスに鍵をかけて入れておいてくれるので、留守でも安心です。
毎日のコースだけでなく、頼みたい曜日のみ注文することもできるし、注文をお休みすることもできます。

脂質カットの料理にはオーブンが活躍
最近は症状が出なくなり、脂質制限を少しずつ緩めていますが、なるべく1食あたりの脂質は25gを目指しています。
息子は食べ盛り。がっつりお肉だって、本当は揚げ物だって本当は食べたい。
油をなるべく使わずに調理したいときに活躍するのがオーブンです。
わが家はビストロを使っています。
かぼちゃの肉巻き
スライスしたかぼちゃに薄切り肉をまいて、塩コショウして鉄板に乗せてビストロの場合は自動調理38肉巻き野菜(またはグリル両面で20分前後)で焼きます。
油を使っていないのに、びっくりするくらいジューシーに焼き上がります。
鶏肉と野菜のソテー
スライスした野菜と塩コショウで味をつけた鶏肉を鉄板に並べて、たらりと油をたらしてオーブングリルで(焼く量によるけれど写真で15分~20分)焼く。
ふっくら焼きあがります。フライパンで焼いたら油を結構使うけれど、オーブン調理なら大さじ一杯で済んじゃいます。
トンカツ
フライパンに大さじ1の油とパン粉を入れて炒めます。
叩いて薄く伸ばした豚肉に塩コショウをします。
脂質を更に落としたいときはヒレ肉にしたり、脂身を落としてください。

薄くなるまで叩く

塩コショウをする
小麦粉、溶き卵、炒めたパン粉の順につけて鉄板に並べて、
グリル皿に並べてグリル両面上段で15分~20分焼きます。

焼く前

焼き上がり
加熱後すぐにキッチンペーパーを敷いた上に置いて油を切ります。
こんなにジューシーで揚げたのとほぼ同じ食感です。

トンカツは脂身の多さで多少数値は変わるものの、通常通り油で揚げると100gで40g前後。
ロース肉100gの脂質は20gほどなので、パン粉や卵を足してもオーブンで焼くことで脂質を10g以上カットできます。この差は大きい。
脂質計算アプリ
あすけんダイエットアプリで脂質の管理もしていました。
本を持ち歩かなくても計算できるのが便利です。
脂質だけでなく、糖質やカロリーの管理にも使えます。
脂質制限はいつまで続く?
膵臓に異常が見つかっていないので、脂質制限は保険みたいなものです。
奇形がなくても弱い場所であることは確かなので、膵臓に負担のかからない食事を続けることは、病気を予防し健康に生きるために息子にとって大切なこと。
それは息子だけでなく、わたしたちの健康にもつながっています。
「脂質制限いつまで続くの?」
よく聞かれるのですが、今はもう脂質制限とは考えていません。
ベジタリアンのように、脂質の少ない食事を楽しむのがわが家のusually。
病気は心配だったし、この先どうなるのだろうと思いました。
学校に行けない辛い時期を乗り越えた息子は、膵炎での入院をきっかけに大きく成長しました。
そして、わたしは改めて食生活の大切さを考える機会をもらいました。
現代人の油の摂取量は多すぎることが分かっています。便利なツールを使いながら健康のための食生活を続けていきたいと思います。