急性膵炎から慢性膵炎になり、何度も入院した息子が薬を飲まずに過ごせるようになって2年が過ぎました。
軽い痛みが出ることはあっても病院にお世話にならずに過ごせるようになりましたが、基本的には脂質制限を続けています。
今まで受けたいくつもの検査で膵臓に異常は見つからず、原因は不明のままです。
原因が分からない中での脂質制限は、どこまで気をつけたほうが良いという明確な判断基準がありません。
医師から様子を見ながら緩めていいとアドバイスをもらい、少しずつ脂質が高いものも食べています。
数日前、数年ぶりにケーキを食べました。食べる際の注意点や、脂質の低いケーキの選び方についてご紹介します。
注意:膵炎治療後にケーキが食べられることを証明しているわけでも、お勧めしているわけでもありません。
膵炎について
ケーキの脂質
生クリーム、バターなどの乳製品や卵を大量に使うことの多い、ケーキは脂質が高いおやつの代表選手です。
ケーキの大きさや材料によって差はありますが、一般的なケーキ1個の脂質目安です。
- ショートケーキ 13.1ℊ
- チョコレートケーキ 21.2ℊ
- ガトーショコラ 20.9ℊ
- ティラミスケーキ 19.8ℊ
- チーズケーキ 21.1ℊ
- チーズタルト 25.4ℊ
息子の場合は1食あたりの脂質量を25ℊ以下にすることを目指していたので、ケーキ1つでその1食分の脂質量を摂ってしまうことになります。
シフォンケーキ(3.4ℊ)、モンブラン(7.2ℊ)などは比較的脂質が低めのケーキです。
生クリーム系、タルト系、チョコレート系、チーズ系は脂質が高いので注意してください。
ヘルシー系おすすめケーキ
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手作りケーキで脂質を減らす工夫をしたりもしましたが、息子の大好物だったケーキがありました。

脂質の多いものを食べるときの注意点
膵炎の症状が頻発しているときには、脂質を抑えて内臓を休ませてあげることが重要です。
症状が出ない状態が続いて安定してきた+どうしてもケーキが食べたくなったときの注意点。
- 脂質の低いケーキを選んで食べる
- 脂質の高いケーキは量を減らして、何回かに分けて食べる
- 前後の食事を、肉や油が少なくて膵臓に負担の少ないものにする(野菜煮込みうどんやおからを使った料理など)
- ゆっくりゆっくり噛んで食べることで膵臓への負担を減らす
- 食べたあともゆっくり過ごして、急に動かない
- 食べたあとの自分の体の変化に耳を傾ける
体の変化に気づくこと、とても重要です。
息子はラーメンを食べているときなど「もたれてきたかな、違和感がある」と言って途中でやめることもあります。もしくは食べ終えて違和感があるときには、あのラーメンだと膵臓に負担が大きいのだなと理解します。
それを繰り返すことによって、感覚で自分の体に合う食べ物が選べるようになります。
わたしも最近同じように感じることができるようになってきました。

和のケーキがおすすめ
数日前に息子が18歳になりました。
ここ2年、少しずつ脂質の高いものも食べる挑戦をしながら、体と向き合ってきました。
久しぶりに一緒にケーキ屋に行きました。
彼が選んだのは抹茶のムースに抹茶クリームが乗っている「ザ・和ケーキ」です。膵炎になる前からの大好物でした。
和素材が入っていると、脂質が多少低くなります。
心配なら半分ずつ、2回に分けて食べてもいいし、1度に食べたいのなら前後の食事で調整しようと伝えて、あとは本人に任せました。
きっと大丈夫と思っても、もしものことがあったらと考えてヒヤヒヤでした。
一口一口味わいながら幸せそうに食べていました。

いつでも安心して食べられる状態というわけではありません。体の様子を見ながら時々ね♪
手作りケーキレシピ
分かっていることは体の不調が膵臓に出やすいということ。
自分の弱い部分と向き合いながら、楽しんで過ごしていけたらと思います。